しかしながら木材需要の80%近くは、外国からの輸入でまかなわれています。
経済論理のみ優先されて、化石燃料を使ってわざわざ船で運んできます。
よって、国産材の価格が低迷し山林経営が成り立たず、山林の手入不足が社会問題化しています。
間伐による手入れをしない
林内が真っ暗になり地面に下草・雑木が生えない
保水機能が低下し土壌の流出
大雨時の洪水や土石流・渇水時の水不足
60年前の戦後、焼けおちた街の復興のため、日本中に杉と桧の膨大な植林を行ないました。
日本の杉・桧は、日本の風土に適した外材ではまねのできないすばらしい建材です。
又、日本の森林は非常に多くのCO2削減能力を持っています。
この日本の森林を健全に維持するためにも、人工林を50~60年単位で伐採し、植林する
リサイクルシステムが必要です。
地域の木材を良質な乾燥材として使用し、50年以上100年程度耐久力のある木造住宅や
木造建築をつくり、人工林の伐採植林リサイクルにあわせるシステムづくりが重要と考えます。
- 設 立 平成11年
- 目 的 木材安定供給に向けた共同事業
- 事 業 木材の共同販売や共同加工を主とする
- 阿武萩管内で活用可能な40年生以上の植林材
杉 160万㎥ + 桧 70万㎥ =230万㎥(杉・桧全体) - 現 状 まだまだ米松等の外材を使う意識が高い
扱われている材 外 材 6〜7割
地場材 3〜4割
外材と地場材の両方をストックすることは難しいが地場材(杉・桧)の需要が安定的に高まってくればストックも可能
- 現在葉枯らし材を安定剤に供給する事は現実的対応が難しい
- 現実的対応として、低温乾燥機による乾燥と天然乾燥を併用している
- 初期に低温乾燥機を併用すると、天然乾燥のみで使用する場合よりも割れが少ない
低温乾燥機(10日から12日間)
天然乾燥(最低2ヶ月以上)
注文してから最短3ヶ月ほどで地場材が使用可能となる
我社との関係においては、この十年間の経験の積み重ねの中で、やっと共通の認識を共有できる段階となった。
構造材を杉主体とし、土台・敷居等を桧でまかなう
・納入可能な地場材(安価)の把握
120×240〜300 3m〜4m(少数なら6mまで可能)
設計時にスパン等十分な考慮② 製品加工に必要な木材修数量の把握
乾燥材の納期が最低3ヶ月必要なので早期に材料の数量を把握し、ウッドシステムとの連携を計る
③ 一般消費者への情報提供
・伝統的木組の家の良さ
・地場産材(杉・桧)の良さと近くの山の木を使う必然性
・梁など心持ち材の割れ等に関する確かな情報